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膝の痛みで考えられる5つの病気〜膝が痛い…もしかしたら病気なの?〜


膝の痛みには、軽いものから重いもの、継続的なものから突発的なものまで、さまざまなタイプが存在します。
些細な違和感を覚える程度の痛みを抱えている人もいれば、生活に支障が出るほどの激しい痛みを感じている人もいるかもしれません。

膝の痛みの原因で考えられるひとつに「病気」の可能性

膝が痛む理由は色々考えられますが、一つの可能性として病気にかかっている場合があります。
そこで今回は、膝の痛みを特有とする病気を5つピックアップし、その原因や症状を調べてみました。
>>膝の痛みがある時はまずどうすればいい?7つの基本対策はこちら

変形性膝関節症


変形性膝関節症は、膝における関節の表面をカバーしている軟骨のすり減りが原因で、炎症や変形を起こしたり、水がたまったりする病気です。
軟骨は骨の間で緩衝剤の役割を果たしているので、摩耗するとスムーズな膝の動きができなくなり、何気ない動作にも痛みを伴います。患者層としては、主に高齢者や女性に多く見られるとされています。

初期症状がほとんどない

この病気は、初期段階では自覚症状がほとんどなく、膝の曲げ伸ばしに違和感を覚える程度ですが、中期にかけて軟骨が徐々に失われ始めると、骨と骨の間隔が狭くなるため、正座や階段の上り下りといった動作に痛みを感じるようになります。
軟骨がほとんどなくなってしまう末期を迎えると、骨と骨が直接ぶつかり合うので大きな苦痛を伴い、歩行が難しくなるなど日常生活に大きな支障が出てしまいます。

靭帯損傷


靭帯損傷は、膝において骨の間をつなぐ役目を持つ靭帯が傷ついたことで、痛みや腫れがある状態を指します。
スポーツや事故など外部から強い圧力で膝に大きな負担がかかった場合によく見られる症状です。目立った外傷がなく、比較的軽いものは捻挫に分類されますが、深刻な事態になると複数の靭帯に大きな断裂が入ることもあり、半月板損傷など別の病気にも発展してしまう可能性が考えられます。

負荷を受けた直後から痛みや制限が出る

病状の経過としては、膝に負荷を受けた直後から、動かす際に痛みや制限が出てくるようになり、あざなど腫れが生じるケースも見受けられます。
急性期が終わるとこれらの症状は軽減しますが、靭帯の損傷状態によっては、下り坂を歩いている時や膝をひねった時などに関節部分が安定せず動きにくいこともあります。

半月板損傷


半月板損傷は、半月が傷ついたことで膝の動作に支障が出る病気です。
半月とは、膝関節を構成する骨の間に存在している板状の軟骨組織を指し、関節の緩衝や安定を担っています。
スポーツや事故などが原因のものでは、靭帯に傷が入った際に合併症として引き起こされる場合に加え、半月のみが損傷する場合が考えられます。

半月板は老化で壊れやすい部分

一方、老化により壊れやすくなる部分でもあるため、40代以降になると些細な衝撃で半月板損傷になってしまうケースも見受けられます。
一般的な症状としては、膝を曲げたり伸ばしたりする動作に痛みや違和感を覚えるようになるのが特徴です。病状が悪化すると、膝に水がたまってしまったり、膝そのものが動かず歩けなかったりなどの事態になることもあります。

関節リウマチ


関節リウマチは、関節内部にある滑膜が増殖することで慢性の炎症になる病気です。
原因は自己免疫システムの異常とされており、年齢を問わず発症しますが、特に30代から40代にかけて患者が多く見られます。
症状は、膝に水がたまることで動きが制限されたり、足が変形してしまったりすることが挙げられます。
病状の程度はさまざまですが、重度のものになると歩行が困難であるなど日常生活に支障が出る可能性が考えられます。

こわばりや腫れるなどの症状から発展する

この病気は、手足の指関節や股関節に腫れやこわばりが生じるのを始めとし、徐々に膝や股の関節に発展していくのが特徴です。
これらの病変と並行して、貧血になったり微熱を出したりするのに加え、倦怠感を覚えるなどの症状が見られることもあります。

大腿骨顆部壊死


大腿骨顆部壊死とは、大腿骨の下にある顆部と呼ばれる部分が壊死する病気です。
原因はよく分かっていませんが、血流障害や、老齢による骨粗鬆症との関連性が示唆されており、60代の女性が主な患者となります。この病気は急激な膝の痛みで発症するケースが多く、歩いている時を始めとして強い痛みが継続的に起こるのが特徴です。

激痛は時間が経つと改善することもあるけど…

最初に感じられる激痛は時間の経過と共に改善することもありますが、高齢のために骨組織がもろくなっている場合では、病状が進むと関節が陥没したり、骨の間にある隙間が狭くなったりなどで関節症を引き起こす可能性が考えられます。
関節が炎症を起こすと膝に水がたまってしまうため、関節の周りに腫れが見られたり、痛みで動作が制限されたりするようになり、歩行が難しい状態にまで発展することもあります。

腰痛に伴う膝の痛み


「腰痛の膝の痛さって別なんじゃないの?」と考えている人もいるでしょう。しかし膝の痛みが腰痛によって起こることは実際にありえます。
腰痛に起因する膝の痛みは、反対側の部位が痛くなるという特徴があります。

例えば右の腰に痛みがあると左膝が痛んだり、左の腰が痛くて右膝が痛むというケースは多いです。各々の痛みの症状がペアで存在している場合、腰痛が原因である可能性が高くなります。片方の腰が痛めば、人は逆側に重心を移します。
無意識に行っているので自覚がない場合も多いです。片側の腰をかばった状態を続けた際に、最も大きな負担を強いられるのが反対側の膝なのです。

▼ほとんどの人は体がシンメトリーになっていない
生まれつきの臓器の位置などによって均衡が失われることもあるので、しかたない面もあります。左右対称に近ければ近いほど、健康状態を維持しやすくなります。
体の器官・構造が左右非対称であることは、様々な症状が出る環境が整えられている事と同義です。例えば歯のかみ合わせが悪いという理由で、水平が失われ姿勢に支障が出るということもあり得ます。

腰痛を治せば膝の痛みが治まる


原因が腰痛であることが分かれば、とるべき方法はいたってシンプルです。腰の痛みを治療しましょう。
腹筋と背筋の両方を鍛えることで腰の周辺を支える筋肉がつき、痛みが治まりやすくなります。
腹筋に関しては勘違いしている人がたくさんいます。膝を立てて腹筋を行う場合、「起き上がることで筋肉を鍛えられる」という誤解がかなり世間に浸透しています。

腹筋の正しいやり方


まず頭の後ろに両手を持っていき組みます。起き上がる体勢を作り、体を丸めていきます。
ここで起き上がる途中の姿勢をキープします。筋力トレーニング慣れしていない人は、この状態でプルプルと体が震え始めるはずです。
自分の体を内側へと丸めるようなイメージで、おへそを見ましょう。この状態をキープすれば、腹筋を鍛えることができます。
もし痛みがあってそのようなトレーニングができそうにない人にはストレッチがおすすめです。

▼タオルを使った簡単なストレッチ
まず膝を立ててタオルを膝小僧にかけるようにしましょう。次にタオルを片方の足の爪先へ引っ掛けます。膝は曲げずに伸ばした上体で、手の力を加えていきます。焦る必要はありません。ゆっくりと脚を持ち上げるようにしましょう。
やりづらいと感じる人は、サイズに余裕のあるバスタオルを使っても構いません。体に力が入っていては効果を期待することができません。深呼吸しながらリラックスできるように心がけましょう。この動作を右と左で数セット繰り返します。
最初は3セット、慣れてきたら5セットにチャレンジしてみましょう。毎日継続すれば、腰の負担が格段に軽減されます。

ジャンパーズニー(膝蓋腱炎)


別名「膝蓋腱炎」と呼ばれる症状です。バスケットボール、バレーボール、サッカーといった跳躍する機会の多いスポーツ選手が患いやすい病気です。また体操や走り幅跳び、走り高跳び、長距離ランナーで発症する人も多くいます。

▼ジャンパーズニーに悩まされる人は若い年代に多い
10代から20代のスポーツ選手が多く、三十路を超えた人はあまりなることがありません。
特に成長期のころによく見られます。急に身長が伸びた場合、骨が先に成長を遂げているのにまだ筋肉が追いつけていないことがあります。それが膝の痛みという症状になって表れるのです。
また、糖尿病か関節リウマチに罹患していると、それらが原因で起こるケースもあります。

膝蓋靭帯はお皿のすぐ下の部位。こちらの箇所は膝の前部にある大腿四頭筋とつながっています。大腿四頭筋は膝を覆って、膝蓋骨を包み込み脛骨に達します。
飛んだり跳ねたり走ったりする機会が頻繁にあると、大腿四頭筋に疲れが溜まって硬化していきます。
構造上、その影響をダイレクトに受けるのが膝蓋靭帯なのです。こちらの靭帯が上へと引っ張られることにより、膝蓋骨での摩擦が通常よりも高い頻度で起こります。これによって膝に痛みが走るのです。
レントゲンで検査しても異常が見られない膝の痛みは、ジャンパーズニーを疑った方がいいでしょう。

大腿四頭筋を酷使しない


ジャンパーズニーを避けるためには、太ももの筋肉をいかに硬くさせないかがポイントとなります。
特に大腿四頭筋がカチカチに固まると、しばらく膝の痛みが続くため、常日頃からケアすることが大切です。
スポーツマッサージを専門に行っている場所へ出向いて施術を受けるといいでしょう。多くのアスリートや運動部の学生などを施術した経験がある人ほど、ピンポイントで痛みの原因を見つけてくれます。

▼悪くなった箇所をかばうことによって発症するケースも多い
特に下半身の調和が崩れると、そこから膝に痛みが出るものと考えるべきです。意識せずにかばっている場合もあるので、人体を熟知している専門家に診断してもらいましょう。
どこのバランスが崩れているのかをまずは知ることからスタートさせて、適切な処置を施していきましょう。

痛みが強い時や痛みが続くときは早めに病院で受診して


膝の痛みには色々な原因が考えられますが、共通しているのは早期治療が回復のポイントだということです。
治療の方法は病気の種類や症状の進行により異なりますが、病状が重いケースでは緊急の手術を要するものもあります。特に痛みが強かったり、継続的に痛んだりしている場合は、迅速に専門家の診断と処置を受けることが最善と言えます。

 

また、上記に挙げられている病気の中には、早い時点で痛みを覚えるタイプから、病状が進むまでほとんど自覚がないタイプまでさまざまなものが存在します。
そのため、自分では気にしていなかった何気ない違和感や痛みでも病気の初期段階の可能性もあるので、なるべく放置せず病院に行くようにしましょう。

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